私は24週で切迫早産といわれ、37週まで自宅安静で過ごしました。
なんとか入院せずに自宅安静でやり抜きましたが、約3ヶ月の自宅安静は精神的にかなり辛かったです。
切迫早産と診断されたときはショックで自分を責めたり、1日中スマホで切迫早産について調べて過ごしたりしていたのをよく覚えています。
そんな今回は「自宅安静といってもどこまで動いていいの?」「自宅安静はいつまで?解除になるの?」など、実際に自宅安静で過ごしていたときに知りたかったことを実体験をもとにご紹介します。
自宅安静はいつまで?
入院して状態が良くなる人もいれば、張り止めをやめたことによって張り返しが起こってしまう人もいて「こうなったら安静解除!」という明確な線引きはありません。
私の場合「安静解除の目安は37週の正期産に入るまで」と主治医からいわれていましたが、安静解除の目安となる37週の健診では、子宮口が3cm近く開いていたためそのまま出産することに…。
24週で始まった自宅安静は37週まで一度も解除されることなく、約13週間もの期間を自宅安静で過ごしました。
病院ごとに方針や診断の度合いも異なり、治療の経過や妊婦さんの体調をみて、主治医の判断で決まるため個人差が大きいです。
自宅安静 度合いの目安
自覚症状はありませんでしたが、私は24週の健診で子宮頚管の長さが32mmと平均よりも短くなっていたため切迫早産気味といわれます。
以下は私が参考にした資料になりますが、細かいことは主治医に確認してくださいね。
24週の時点で主治医にいわれた内容は「身の回りのこと以外はしないように、お腹が張ったらすぐに休むこと」でした。
特に細かい指示はなかったため、今までしていた家事を5割程度に減らしてなるべく休んで過ごすようにしていましたが、自覚症状がないので気づくといつも通り動きまわってしまうんですよね…。
自宅安静には明確な基準がなく、切迫早産の症状は個人差があるため一概にはいえないそうです。
赤ちゃんがいる子宮から膣につながる間の部分のこと。
長さは個人差が大きいが、妊娠中期では平均4cm、妊娠後期では平均2.5~3.5cmくらい。
切迫早産どう過ごした?
自宅安静レベル1
24週から27週までは『自宅安静レベル1※』で過ごしていました。
26週で32mmをキープしていた子宮頚管は、28週で18.5mmと一気に短くなっていたため28週から37週までは『入院レベル1』で過ごすようになります。
主治医の指示に従っての判断となります。
自宅安静といっても、比較的自由に動いても大丈夫なケースもあれば、入院と同レベルで寝たきりで過ごさなければいけないケースなど症状により異なります。
不安があれば主治医に「どこまで動いていいか?」しっかり聞くようにしましょう。
入院安静レベル1
26週の時点で子宮頚管が3cm以上あったので、安静といってもご飯をしたり体調のいい日は洗濯や掃除をしたりと自由に過ごしていた結果、28週からは『入院安静レベル1※』で過ごすことに…。
『入院レベル1』の状態で一気に自由度がなくなり、ご飯・トイレ・お風呂以外は寝たきりです。
28週の健診で赤ちゃんの頭が下がっていたため本来なら入院レベル。
(しかも「経過によっては出産まで入院になる」といわれました…。)
しかし当時はコロナ対策で入院中の面会は禁止になっており、長期間の入院は精神的にストレスになると思った私は自宅安静を希望。
幸いにも「精神的に楽なほうを選ぼう」と主治医はいってくれたので、自宅で入院レベルの絶対安静を条件に、自宅安静の許可をもらうことができました。
- 5日後に再診して1mmでも短くなっていたら即入院
- 自宅では入院と同じように絶対安静で過ごすこと
- 動いていいのはトイレ、お風呂、食事の時だけ
- 入浴禁止、シャワーのみ2日に1回素早く済ませること
- 必ず横になって過ごすこと。座って過ごすのはNG.
- 常に入院の覚悟で健診時には院道具を持ってくること
「次の健診では入院になる」と覚悟をしていたので、30週からは入院道具をもって健診に行っていましたが、子宮頚管の長さがキープできていたため37週まで1日も入院せずに済みました。
心の変化は?
心の変化で大きかったのが気分の浮き沈みです。
- 気分の浮き沈みが激しくなる
- わけもなく泣いてしまう
- そっとしておいてほしい
- イライラする
夫に負担をかけて申し訳ないという気持ちやスムーズに家事をこなせない夫へのイライラ…。
気持ちをわかってもらえないとケンカしたり、実家に帰りたいと八つ当たりしたり、泣いて過ごすことが多くなりました。
妊娠中はホルモンバランスの変化でただでさえ不安定になりがちですが、切迫早産になって何カ月も寝たきりの状態が続くと精神的にかなり参ります。
ひとりで悩まない
私の場合はお姑さんが過干渉な人なので、そっとしておいてほしいのに毎日のように電話やLINEが来ては、入院してほしい!と騒がれたのが1番のストレスでした。
妊婦健診時に助産師さんに相談したところ「原因となるものから距離を取ってみて」というアドバイスがあり、携帯の電源を消したり通知オフにして、物理的に距離を置くようにしました。
妊娠中から産後の期間はお姑さんの言葉にイライラしたり傷ついてしまうことが多かったので、お姑さんとの連絡は絶ち、用があるときは夫経由で連絡してもらうようにしたらイライラすることも減り、グッと気持ちが楽に。
助産師や保健師に相談するなどして、ひとりで悩まないでくださいね。
体の変化は?
健診に行って帰ってくるだけで疲れたり、少しの階段や移動で息が上がったりと、寝たきりの状態が長く続いたことで体力は落ち、体調にももさまざまな変化がありました。
・体力、筋力が落ちた
・少しの移動で息切れや動悸がする
・寝て過ごす時間が増えたため腰痛になる
・夜中寝付けない日が増え、朝方まで寝れない日が続く
夜寝つけない
そして1番悩まされたのが夜寝付けないこと。
日中に昼寝をしていないのに夜になっても寝れず、毎日朝方4時ころまで寝ることができない…。
そんな状況が2か月ほど続きました。
「夜寝なきゃ」と思って昼寝はしないように我慢していたことがストレスになっていたので「寝れるときに寝よう」と気持ちを切り替え、朝でも昼でも寝れるときにグッスリ寝るようにしました。
また、夜は白湯を飲んだり、ホットピローを使って体を温めるようにしていました。
産院でいわれたのが「最低でも6時間の睡眠をとること」でした。
睡眠時間が短いと産後うつになりやすいそうです。
腰痛
寝たきりの期間が長くなるほど、腰に負担がかかり腰痛に悩まされるようになりました。
身体を動かせないためこれといって解決策がありませんでしたが、抱き枕を使ったり、腰の下にクッションを敷いたりして楽になる姿勢を探しながら、少しでも腰への負担を減らせるように気を付けるようにしていました。
マタニティブルー・産後うつには気をつけて!
切迫早産に限ったことではありませんが、妊娠中は自分が思っている以上に気持ちが不安定。
どんなに健康で元気なママだって、マタニティブルーや産後うつになります。
私の妊娠期間中はコロナ禍ということもあり、母親学級・両親学級で妊婦さん同士で交流をしたり、悩みや不安を相談したりできる場はどこも中止・閉鎖されていました。
しかも切迫早産で寝たきり状態となれば精神は崩壊寸前です…。
妊娠中・産後に引きこもりがちになり、相談できる場や交流する場がなくなり里帰りもできない…
同じように孤独になっているママって案外多いんだそうです。
ひとりで悩まず、産院で助産師さんに相談したり市の相談窓口や保育支援センターを利用するなど、産前産後のケアについて相談できる窓口を調べておくといいですよ。
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