動悸がする…もう飲みたくない…|ウテメリン(リトドリン)の副作用や服用期間

妊娠・出産

「妊娠中は、できれば薬を飲みたくない」と思っていた私ですが、24週で切迫早産気味といわれ、お腹の張りを抑える薬『ウテメリン(塩酸リトドリン)』が処方されました。(※ウテメリンは先発品、リトドリンは後発品. )

ウテメリン(塩酸リトドリン)はお腹の張りを抑える効果がある反面、動悸やふるえといった副作用もあり、「いつまで飲むのか?」「赤ちゃんに影響はないのか?」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、「ウテメリンはいつまで飲むのか?」「どんな副作用があったのか?」など、長期間ウテメリン(塩酸リトドリン)を服用した私の実体験をまとめました。

切迫早産ってなに?

一言でいうと『22週~37週未満で早産になりそうな状態』をいいます。

22週1日から36週6日までの期間に赤ちゃんが生まれることを早産といいます。
切迫早産とは、規則的な子宮収縮がある・子宮口が開く・子宮頚管が短くなるなどして、早産の危険性が高い状態をさします。

助産師が教える!切迫早産の原因や兆候、安静ってどの程度?│AMOMA

切迫早産と診断されたときは心配で無事に出産できるのか不安になりましたが、切迫早産は早い段階でわかれば治療で防げることが多いってご存じですか?

実際に私は24週の健診で切迫早産気味といわれ、26週の健診で切迫早産と診断を受けますが、37週までなんとか赤ちゃんがお腹にいてくれたので、無事に正期産で出産できました。

私のように薬を処方されるケースもあれば入院して点滴を行うケースもあったりと、個人差が大きく病院の方針によっても安静度の度合いが違ってきます。

どんな症状があるの?

下腹部に規則的な張りがあったり、いつもと違う痛みや継続的な痛みがある場合、いつもと違うおりものや、少量でも出血がある場合はすぐに受診が必要だといわれました。

切迫早産の主な症状は以下の4つ。

  • 下腹部の張り
  • 痛み
  • おりものの変化
  • 出血

私は上記に該当するような自覚症状は一切ありませんでしたが、実際は「お腹が張る」という感覚がわからず、お腹が張っていること自体に気づいていなかったのです。

こんな症状ありませんか?

  • お腹が硬くなる
  • 「赤ちゃんの頭かな?」という感じでこぶし大の物がお腹の中にある感じがする
  • お腹の内側から押されている感じがする

“お腹が張る” という感覚がわからなかった私でしたが、お腹が硬くなるという感覚がありました。

「赤ちゃんがグーっと伸びて、頭が当たっているのかな?」と思っていた、この感覚の正体こそがお腹の張りだったんです。

分かりにくい表現かもしれませんが “いつもと違う” 感覚は、もしかしたらお腹が張っているのかもしれません。

お腹が張ったときは無理をせずに横になり、張りが収まるのを待ちましょう。

すぐに張りが治まるようなら問題ないそうですが、継続してお腹が張る場合や、出血を伴う場合などは、早めに受診するようにしてくださいね。

どんな治療をするの?

子宮収縮がある場合はそれを止める薬、子宮口の炎症が原因と考えられる場合は抗菌剤を膣内に使用することがあります。

私の場合は、子宮口の炎症があったので抗菌薬を膣内にいれてもらう処置をうけ、塩酸リトドリンと酸化マグネシウム2種類の飲み薬が処方されました。

健診で頭がだいぶ下がっているといわれ、子宮頚管を測ってもらったところ24週の時点で子宮頚管長は32mmでした。

宮頚管の長さ

「子宮頚管」は赤ちゃんがいる子宮から膣につながる間の部分のこと。

子宮頚管の長さは個人差がありますが、妊娠中期では平均4cm、妊娠後期では平均2.5~3.5cmくらいといわれています。

ウテメリン(塩酸リトドリン)の副作用

張り止めとして1日4回(朝・昼・夜・就寝前)処方されたのがウテメリン(塩酸リトドリン)でした。
(※ウテメリンは先発品、リトドリンは後発品.)

ウテメリンは塩酸リトドリンを主成分とする子宮収縮抑制薬で、子宮の収縮を抑えることで切迫早産や切迫流産を予防する薬です。

ウテメリン(塩酸リトドリン)主な副作用は以下の通り。(※処方箋を引用)

動悸
・ふるえ
・吐き気
・腹痛
・ほてり

私がウテメリン(塩酸リトドリン)を服用する中で「もうウテメリン(塩酸リトドリン)飲みたくない!」と思ってしまうほど悩んだのが動悸・手のふるえ・鼻血です。

私は今まで薬で副作用と感じるものを経験したことはなかったため、動悸や手の震えといった症状が出た時には驚いたのと同時に、お腹の赤ちゃんに影響はないのかと不安になりました。

副作用①:動悸・ふるえ

初めてウテメリン(塩酸リトドリン)を服用したときは、薬を飲んで30分くらいで動悸・手の震えの症状がでました。

動悸・手のふるえはほぼ毎回セットで起こり、症状は30分くらいで治まるときもあれば1時間近く動悸が続くこともありました。

副作用の具体的な症状と頻度
  • 服用して2週間くらいは1日に2回程度の頻度で手の震えがあった
  • 1日4回服用の内、2~3回は動悸の症状があった
  • 動悸は30分くらいで治まることもあれば1時間近く続くこともあった
  • 副作用がでる頻度は徐々に減ったが、薬を服用している間は副作用の症状があった

副作用②:鼻血

動悸や手のふるえといった副作用もあった中で、1番不安になった症状が鼻血でした。

鼻血がでるのは決まって左鼻で、ウテメリン(塩酸リトドリン)を服用して2週間ほど経ったころから寝ている時や、お風呂上りの体が温まった時などに突然鼻血がでることが頻繁にありました。

副作用の具体的な症状と頻度
  • 服用して2週間くらいで鼻血の症状がでた
  • 寝ている時、お風呂上りによく鼻血が出た
  • 多い時は1週間のうちに2、3回も突然鼻血が出ることがあった
  • 鼻血が出るのは左鼻だけ

処方箋は変えてもらえる?

処方された薬が合わない場合は、主治医に相談して処方箋を変えてもらうことができます。

実際に私はウテメリン(塩酸リトドリン)を2週間服用して、動悸や鼻血といった症状が気になったため主治医に相談して処方箋を変えてもらいました。

主治医いわく、ウテメリン(塩酸リトドリン)で動悸がするという妊婦さんはとても多く、処方箋を変えてほしいと言い出す妊婦さんは珍しくないそうです。

処方箋を変更してもらえるかは病院や医師ごとに方針が異なるため一概にはいえませんが、ウテメリン(塩酸リトドリン)を服用し副作用の症状が辛いという場合は、主治医に相談することをおすすめします。

ウテメリンの代わりに処方された薬

ウテメリン(塩酸リトドリン)に代わって処方されたのが当帰芍薬散とうきしゃくやくさんでした。

『当帰芍薬散』主な副作用は以下の通り。(※処方箋を引用)

  • 発疹
  • かゆみ
  • 食欲不振
  • 吐き気
  • 下痢

当帰芍薬散は細粒剤でにおいが強く、苦めの漢方薬だったため飲むのに苦労しましたが、ウテメリン(塩酸リトドリン)で感じたような動悸・ふるえといった副作用の症状はありませんでした。

しかし、当帰芍薬散を2週間服用してもお腹が張る症状が改善されなかった私は、主治医の判断で再びウテメリン(塩酸リトドリン)に戻されることに…。

私のように、処方箋を変えてもらえたとしても症状の改善がされない場合は、処方箋がまた変わるということもあります。

ウテメリンの服用はいつまで?

私の場合、出産する当日の朝まで塩酸リトドリンを服用していました。

「妊娠中はできるだけ薬をのまずに過ごしたい!」と思っていましたが、お腹の張りの症状と妊娠初期から続いていた便秘が改善されなかったため、ウテメリン(塩酸リトドリン)と酸化マグネシウムは出産当日まで処方されていました。

ウテメリン(塩酸リトドリン)服用期間

当帰芍薬散に変更してもらった期間もありしましたが、お腹の張りの症状が治まらなかったためすぐにウテメリン(塩酸リトドリン)に戻されました。

服用回数:1回1錠 1日4回(朝・昼・晩・就寝前)
服用期間:24週~37週の出産する日の朝まで

「次の健診ではウテメリンが必要なくなりますように…」と毎回のように願っていましたが、結局出産する当日までウテメリンを服用していました。

酸化マグネシウム服用期間

妊娠中は妊娠初期から便秘気味だったため、早い段階から服用していたのが酸化マグネシウムでした。

服用回数:1回2錠 1日1回~2回(朝・夜)
服用期間:16週~37週の出産する朝まで

飲む量は体調に合わせて自分で調整していましたが、酸化マグネシウムも出産する当日まで飲んでいました。

産後は一時的に便秘が改善しましたが、すぐに便秘・切れ痔の症状が悪化したため再び酸化マグネシウムが処方され、産後2ヶ月くらいまで量を調整しながら服用を続けていました。

ウテメリンの副作用はいつまで?

毎日薬を飲み続けるうちに動悸やふるえ、鼻血といった副作用の症状が出ないときもありましたが、副作用がでる頻度が減っただけで、ウテメリン(塩酸リトドリン)服用期間は副作用の症状は続いていました。

私の場合、ウテメリン(塩酸リトドリン)の服用が終わったら、動悸や手の震え、鼻血といった副作用と思われる数々の症状は出なくなりました。

ウテメリン(塩酸リトドリン)を飲むことで動悸や震えといった副作用を感じる妊婦さんは多いそうですが、主治医によってその対応は異なります。

私のように出産当日まで飲むことになってしまう可能性もありますが、不安が続くようなら、まずはかかりつけの産婦人科で相談してみてはいかがでしょうか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました