食後に胃酸がこみあげてくるような感覚があり、なんだか気持ち悪い…
妊娠後期に入り「胃酸の逆流」や「逆流性食道炎」に悩む方は多いのではないでしょうか?
吐き気や気持ち悪いといった症状があるため、後期つわりと勘違いする方も多い「逆流性食道炎」ですが、その特徴や、原因、対処法についてご紹介します。
妊娠後期の「胃酸の逆流」原因は?

妊娠後期に起こる ”胃酸の逆流” の原因は「赤ちゃんによる圧迫」や「妊娠中のホルモンの影響で消化管の動きが悪くなること」が考えられます。
①赤ちゃんによる臓器の圧迫
赤ちゃんが大きくなるにつれ、羊水量も増え、子宮もお腹も大きくなります。
そのため、胃や腸などの消化管が圧迫され「胃酸の逆流」が起こります。
②ホルモンの影響
妊娠中はホルモンの影響によって消化管の動きが悪くなるのが原因として挙げられます。
食道の筋肉を緩めたり、消化機能を低下させる作用がある「黄体ホルモン」の分泌が増えることで、胃酸の分泌量が増え、逆流を起こしやすくなります。
「後期つわり」ではなく「逆流性食道炎」かも?

逆流性食道炎とは、胃酸が食道へ逆流して食道内に炎症を起こす病気。
胃酸は強い酸性のため、食道の粘膜を刺激し、ただれや潰瘍といった症状を起こしてしまうこともあります。
逆流性食道炎は< 胸焼け・気持ち悪さ・吐き気・げっぷ >といった症状があり、つわりの症状と似ているために『後期つわり』と勘違いする方も多いんだそうです。
食後や空腹時に「喉に酸っぱいものがこみ上げてくる」「胃液が上がってくる感じがする」「横になると喉の辺りが気持ち悪い」といった症状は、つわりではなく逆流性食道炎かもしれません。
つわり
妊娠初期にみられることが多く、時間や食前・食後など関係なく起こることが多いのが『つわり』の特徴。
逆流性食道炎
お腹が大きくなって内臓が圧迫される妊娠中期~後期に発症することが多く、食後や空腹時などに症状が出やすいのが『逆流性食道炎』の特徴。
胃酸が逆流する… どうしたらいい?

全ての人に当てはまる対処法ではありませんが、「やってみたら案外よかった」という方法を3つご紹介します。
もしかしたら不快な症状が軽減するかもしれませんので、是非一度お試しください。
1回の食事量を減らす
1回の食事量を減らして1日5回のちょこちょこ食い変えたり、お腹いっぱい食べるのではなく、腹八分目でやめるようにする。
私は妊娠後期に入って食欲が増し、お腹いっぱい食べたときは必ずと言っていいほど、胃酸が逆流して気持ち悪くなるといった症状がありました。
1回の食事量を減らして数回に分けて食べたり、お腹いっぱい食べないようにするだけでも、胃酸が逆流して気持ち悪いといった症状は軽減されました。
胃への負担を減らす食事
脂っこい食べ物、酸味の強いフルーツ、カフェイン・香辛料などの刺激物は控え、胃への負担を減らするようにしましょう。
「炒めたり揚げたりする調理」を「茹でたり蒸したりする調理」 に変えるだけでも、脂っこい食事をグッと減らすことができます。
寝るときは上半身を高めにする

食後すぐ横になると胃酸が逆流しやすくなるため、食後2時間ほど開けてから寝るのがいいそうです。
また、横になると胃酸が逆流しやすくなるため、上半身を高して寝ることで胃酸の逆流を防ぐことができます。
寝る時に上半身が少し高くなるようにクッションや毛布を畳んで敷いて、高さを調整して寝てみてください。
私の場合は、食後2時間空けても横になると「胃酸が逆流してくる」感じがあり、何をしても気持ち悪い。といったことが多かったのですが、寝る時に上半身を高くして寝るようにしたら逆流するような症状が軽減しました。
症状が長引く場合は受診を

「胸焼けやゲップ、胃酸があがってくるなどの症状が長引いている…」
「妊娠中期(後期)になっても吐き気が治まらない…」といった場合でも、自己判断で胃薬を服用することはNG。
妊娠中でも飲める胃薬はあるため、症状が長引いていたり、気になる症状がある場合は無理をせずに早めに主治医に相談するようにしてくださいね。
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