「陣痛こわいな…」「コロナ禍での出産は大丈夫かな?」
妊娠後期になりお産までもうすぐ!そんなころに急にお産が怖くなってしまうことってありませんか?
私は「陣痛きた時に自分ひとりだったらどうしよう。陣痛耐えられるのかな?」とよく不安になっていました。
そこで今回は、コロナ禍での出産、初めての出産で不安を抱えている方の参考にしていただければと思い、私のリアル出産記録をご紹介します。
出産レポは長くなるため3記事に分けています。
第3回の今回は『陣痛移行期:分娩室へ移動してから出産まで』の記録です。
PM14:05 分娩室へ移動
子宮口が8cm開大したところで、ようやく分娩室への移動することになりました。
私はお産の進みがよかったため車いすに乗せてもらって移動しましたが、陣痛がきているときに立ち上がたり分娩台に移ったりちょっとの動作も辛かったです。
分娩室へ移ると、続々と助産師さんが入ってきて出産の準備が始まります。
私以外の分娩室にいる全員が2重マスクにフェイスシールド、医療用ガウンを着用していました。
・子宮口8cm開大では少し動くのもキツイ
・モニターで陣痛の波を確認する余裕はあった
・妊婦のマスク着用はなかった
コロナ対策で出産時に妊婦のマスク着用がテレビで話題になっていましたが、私が出産した産院では妊婦のマスク着用はありませんでした。
夫は電話が来てから急ピッチでシャワーを浴びて産院へ向かっていましたが、まだ到着していませんでした。
不思議なんですが、分娩室に移ってからは助産師さんと少しの会話をしたり、モニターで陣痛の波がくるのを確認する余裕ができ「もうすぐ生まれるんだ…」と実感もわいてきました。
子宮口9cm開大~全開大/人口破膜(破水)
分娩台に上がって30分もしないうちに子宮口が9cmに開大しました。
陣痛が治まってもすぐに陣痛が来るので休む暇がなく、腰をさすってもらったり、呼吸法を試したりしても痛かったです。
私は子宮口が全開大になっても破水しなかったため人口破膜をしました。
人工破膜(じんこうはまく)とは?
人工破膜(じんこうはまく)とは? (mimirin.com)
初めて耳にするかともいらっしゃると思います。赤ちゃんを包んでいる卵膜を人工的に破理破水させることです。本来、陣痛前、陣痛が始まってから自然に破水することが多いのですが全開大しても卵膜が破れないときがあります。そういう場合に実施します。
破水した瞬間ぬるい水がドバーと出てきた感じがしましたが、痛みは感じませんでした。
もう子宮口は全開なのでいついきんでも大丈夫です。
パパがくるまで少しだけ待てますか?
破水をしてからはお産が一気に進み、いついきんでもいいとGOサインが出ていましたが、夫が到着していなかったため少しだけ待つことにしました。
まさか夫の到着待ちで出産になるとは思っていませんでした。
待っている間も陣痛の痛みはありましたが、思いのほか冷静になれていて、助産師さんと会話をする余裕はありました。
PM14:40 夫が到着
夫の到着と同時にすぐに陣痛の波にあわせていきみます。
助産師さんの指示に合わせて息を止めていきむのですが、初めは上手くできませんでした。
何度かいきむ中で感覚がわかってきますし、夫もモニターをみて「次くるよ!息止めて思いっきりいきんで」と声をかけてくれるようになります。
助産師さんに「頭が見えてきた」といわれた辺りで、会陰切開をされました。
「切られた!」という感覚はハッキリありましたが、陣痛が痛いのと必死だったのとで痛みは感じませんでした。
- 会陰切開の切られた感覚はあったが、痛みは分からなかった
- 喉がすごく乾いたので、ペットボトル2本くらいは必要
- 夫は喉カラカラになっていたそうなので、旦那さんも水分補給はしたほうがいい
PM14:56 出産
いつの間にか分娩室内には一体感ができていて「次はいける!」と思った瞬間がありました。
助産師さんにいわれた通り、次の陣痛の波に合わせて思いっきりいきみ、ぐにゅっと赤ちゃんが出てくる感覚がハッキリわかりました。
赤ちゃんを産んだ瞬間にあんなに辛かったお腹の痛みはなくなります。
私はこの5分後に胎盤がでて3時間5分のスピード出産、夫が到着してからわずか30分の間のできごとでした。
お産にかかった時間は、本格的な陣痛が始まった第1期から胎盤娩出までの第3期までの合計時間です。
【分娩第1期】陣痛開始から子宮口開大まで
【分娩第2期】全開大から赤ちゃん誕生まで
【分娩第3期】胎盤が出るまで
出産を終えた後
コロナ対策としてバースプランは全面禁止になっていましたが、生まれたばかりの赤ちゃんを1番に抱かせてもらうことはできました。
「退院するまでは抱っこできないから!」と夫も少しだけ抱っこさせてもらえ、写真や動画撮影も禁止になっていましたが、数枚写真を撮ってもらうこともできました。
会陰切開の傷を縫ってもらう際に麻酔をしたため、私はここまでの記憶しかありませんが、夫は私が麻酔で眠ったのを見守ってから退室し、私の目が覚めるまで駐車場でで待機していました。
目が覚めて病室に移ったときに駐車場で待っていた夫に会えてお互い安心したのつかの間、ゆっくり会話する間もなく夫は早々と帰され、ここで会ったのを最後に退院するまでは一度も夫には会えませんでした。
夫の反省点・感想
■反省点
出産までに時間がかかると思っていたので、こんなに早く呼ばれると思っていませんでした。
入院する時点で、すぐに行けるようにしっかり準備しておけばよかったです。
■感想
立ち合い出産は禁止になっていたけど、分娩時だけでも立ち会えてよかった!
あたふたすると思ったけど、意外にも妻が冷静だったので自分も冷静になれました。
痛そうにしている妻を見ても応援することしかできず、妻に感謝しかないです。
産声を聞いた時には涙が出ました。
私の反省点・感想
■反省点
ネットの情報を自分に当てはめ、情報に振り回されてしまった点は大きな反省点です。
ネットでは「呼吸法だけで陣痛が和らいだ」「お産がスムーズだった」など、ソフロロジー法は手軽に試せて効果もあったという口コミが多くありました。
陣痛が和らぐなんてするしかない!と思った私は妊娠8ヵ月頃からイメトレを重ね、陣痛中は呼吸法を試していましたが、本当に痛みが和らいでいたのかはナゾです…。
私の場合は、陣痛の波に合わせて息を止めていきむ場面なのに息を長く吐いてしまったり、息を止めるのか吐くのか混乱してしまい、いきむことに集中できませんでした。
腹式呼吸(呼吸法)でリラックス状態になり、陣痛の痛みを和らげお産をスムーズにさせるといわれている出産方法。
■感想
毎日のように出産について調べ、YouTubeで出産体験を見ては不安になったり、ソフロロジー法を取り入れていない産院なのに勝手に呼吸法を試してみたり…自ら自分を苦しめる羽目に。
ひとりで陣痛に耐えるのは思った以上に大変でしたが、「赤ちゃんも頑張ってるよ」という助産師さんの言葉に励まされ、自分も頑張らないと!と思えました。
出産前にネットで出産について調べすぎていたことが、逆効果だったと反省。
助産師さんの指示に従うのが1番スムーズにお産が進むと改めて感じました。
まとめ
陣痛や出産についてアレコレ調べてしまっていませんか?情報が多すぎて不安になっていませんか?
私がまさにそうでしたが、実際はネットで調べた状況とは全く違う出産でした。
出産を経験してハッキリ言えるのが、出産体験はあくまで参考で同じ出産はないということ。
私のように、情報を調べすぎて振り回されてしまうとお産もスムーズにいきません。
あれこれ調べて不安になる気持ちもよくわかりますが、肩の力を抜いてリラックスしましょう。
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