皆さんは陣痛がきた時の交通手段を考えていますか?
陣痛がきた時に自分ひとりだったらどうしよう…。タクシー内で破水したらどうしよう…。など不安に思うママも多いのではないでしょうか?
そんなママの不安を軽減してくれるのが「陣痛タクシー(妊婦タクシー)」。
今回は、実際に陣痛タクシーを利用して感じたメリット・デメリット、陣痛タクシーは普通のタクシーと何が違うのか?といった基本的なことをおさらいしていこうと思います。
陣痛タクシー(妊婦タクシー)とは?

陣痛タクシー(妊婦タクシー)とは陣痛時には優先して配車手配をしてくれ、陣痛時や破水時にも利用できるタクシーサービスです。
24時間365日いつでも陣痛時の送迎に対応していて、送迎先(自宅⇔病院)を事前登録するため案内不要でいち早く迎えにきてくれます。
普通のタクシーと何が違う?

①ドラーバーは講習を受けている
タクシー会社によって異なりますが、ほとんどの場合、陣痛タクシー(妊婦タクシー)のドライバーは助産師等による妊婦の送迎講習を受けたドライバーが担当しています。
②破水時にも利用できる
陣痛タクシー(妊婦タクシー)は陣痛時・破水時にも利用できるタクシーサービス。
タクシー会社によって異なりますが、シートには防水シートが敷いてあり、たとえ車内で破水してシートを汚してしまった場合でもクリーニング代は請求しないとしているケースが多いです。
③事前に送迎先の登録ができる
陣痛タクシー(妊婦タクシー)は事前登録が必要になります。
事前に自宅⇔かかりつけの病院を登録できるため、道案内不要で目的地まで迅速に送迎してもらえます。
④要望を事前登録することができる
乗務員で対応できる範囲の要望を事前に登録することができます。
健診時の利用はもちろんですが、陣痛時に備えてささいなことでも要望は伝えておくとスムーズです。
- 付き添いがいない場合は荷物をもってほしい
- 持参したバスタオルをシートに敷いてほしい
- たばこの臭いがしない車両にしてほしい
陣痛タクシーはいつから利用できる?

陣痛タクシー(妊婦タクシー)は妊娠中から登録でき、登録ができていれば妊娠中の通院にも利用できます。
利用できる期間は登録した日から出産予定日の1ヶ月後まで、など利用期間が決まっています。
私が利用した陣痛タクシーは、出産予定日がわかっていれば登録ができ、出産予定日の1ヶ月後には自動で登録期限が切れるようになっていました。
実際に利用して感じたメリット

①対応がスムーズ
24時間体制で365日いつでも利用ができ、専用回線が用意されているため対応がとてもスムーズでした。
事前に送迎場所を登録できるため、私は「病院の駐車場⇔自宅駐車場」を送迎先に登録しましたが、毎回要望を出さなくても指定した場所へ送迎してもらえるという点はとても便利でした。
②座席に防水シートが敷いてある
破水時などの乗車にも対応しているため、座席に防水シートが敷いてあります。
陣痛時や破水時にはバスタオルや防水シートが必要となっていますが、万一シートを汚してしまってもクリーニング代は請求しないとしているタクシー会社が多いので安心です。
③陣痛時(破水時)以外にも利用可能
陣痛タクシーという名ではありますが、登録期間内であれば妊婦健診や妊娠中のお買い物などにも利用することができます。
- 妊婦健診
- 出産後の退院時
- 産後1ヵ月健診
- 妊娠中のお買い物
実際に利用して感じたデメリット

①ドライバーによって対応に差がある
私は妊娠中の通院で陣痛タクシーを何度か利用しましたが、ドライバーによって対応に差があるという点はデメリットと感じました。
基本的に助産師等の講習を受けたドライバーが陣痛タクシーを担当していますが、ドライバーは年配の男性であることが多く、妊婦目線での対応や配慮という点はイマイチ。
私は切迫早産で自宅安静期間が長く、健診時には急な入院に備えて入院道具をもってくるように医師から指示があったため、毎回大きなバッグを2つ持って陣痛タクシーを利用していました。
しかし、そのような状況でも荷物の積み下ろしを手伝ってくれたのは一度、女性ドライバーの時だけでした。
②要望通りにはならない
要望を伝えることができますが、全員のドライバーが要望を把握してくれるとは限りません。
私はたばこ臭が苦手なため、事前にたばこの臭いがしない車両を希望していましたが、キツイたばこ臭がするドライバーに当たったことが何度かありました。
車内は禁煙になっていてもドライバー本人から発せられるたばこ臭がつわり期にはかなりキツかったです。
要望はあくまでも要望であって、必ずしも対応してくれるとは思わない方がいいかもしれません。
陣痛タクシーの利用料金は?

基本的にメーター料金+送車料金で、普通の乗車料金と同じ金額です。
深夜・早朝時間帯の割り増しなどについても陣痛タクシーだからといって特別な割増料金が発生することはありません。
また、陣痛タクシーへ登録する際も料金はかかりません。
※料金や割増料金等については各タクシー会社により異なりますのでご注意ください
私は陣痛時に陣痛タクシーを利用することはありませんでしたが、妊婦健診時と産後1カ月健診時に利用しました。以下は実際に陣痛タクシーを利用た際の料金内訳になります。
・送車料金 420円
・メーター料金 2,000円~2,300円
・利用回数 7回
総支払額 18,340円
利用時間は平日の日中で、自宅から産院までは約6㎞、混雑する交差点があるためスムーズに行っても15分ほどかかる距離で陣痛タクシーを利用した例になります。
医療費控除の対象になる?

通院で利用したタクシー代も医療費控除の対象となります。
一般的にタクシー代は医療費控除の対象とはなりませんが、陣痛時の利用や健診のための通院など急を要する場合や、電車やバス等での利用ができない場合には全額が医療費控除の対象になるので、領収書はしっかりもらうようにしておきましょう。
国税庁HP
>> 病院に収容されるためのタクシー代|国税庁 (nta.go.jp)
まとめ

私はコロナ禍の影響から里帰り出産を断られ、頼れる身内は夫のみという状況だったため、妊娠3カ月頃に陣痛タクシーの利用登録を行いました。
切迫早産で寝たきり状態だったり、コロナ禍で公共交通機関をなるべく避けるようにといわれていたこともあり、妊娠中の通院で何度も陣痛タクシーのお世話になりました。
「妊婦タクシー」「マタニティタクシー」などタクシー会社によって呼び名やサービス内容はさまざまですが、多くの場合は妊娠中から利用できます。
事前登録をしておくことで配車手配、送迎などスムーズに対応してもらえるだけでなく、もしもの時の交通手段を確保しておくことで安心できます。
お住まいの地域に陣痛タクシーがある方は、妊娠中の事前登録を検討してみてはいかがでしょうか。

実際に私が利用した陣痛タクシーについてご紹介しましたが、サービス内容や利用方法等はタクシー会社ごとに異なりますのでご注意ください。
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