「子宮頚管が短い」といわれたら?自覚症状や対策は?

妊娠・出産

現在 妊娠24週に入りましたが、22週の健診で「子宮頚管が短い」といわれてしまいました。

実は私、一人目妊娠中も子宮頚管が短いことが原因で切迫早産と診断され、24週から出産までを自宅安静(半分寝たきり)で過ごしていたんです。

そのこともあって今回の健診で「子宮頚管が短い」といわれた時は「また寝たきりかも…」と不安になってしまいました。

そもそも「子宮頚管」とは?

子宮の入り口である内子宮口から腟につながる外子宮口までの部分を「子宮頚管」といいます。

子宮頸管は出産が近づくにつれ、ホルモンの働きで柔らかく、薄く、短く「熟化」し、お産がスムーズに進む準備をします。

妊娠初期:約40mm
・妊娠中期:約35mm
・妊娠後期:約25〜30mm

子宮頚管の長さは個人差がありますが、一般的には子宮頚管の長さは35〜40mm程度で、臨月に入る頃には子宮頚管の長さは約25〜35mm程度になるといわれています。

子宮頚管が短いとどうなる?

赤ちゃんが子宮の外に出てしまうのを防ぐ役割を果たしている子宮頚管。

赤ちゃんが十分に成熟するまでしっかり硬く閉ざされているはずの子宮頚管が短くなくなれば子宮を支えることができずに、早産を引き起こす可能性が高まります

そのため、産婦人科のガイドラインでは妊娠18週~24週の妊婦健診で子宮頚管長を測ることが定められています。

私の場合、一人目妊娠時に切迫早産だったこともあり、妊娠16週と22週の健診で子宮頚管の長さを測る超音波検査を受けました。

子宮頚管はどうやって測る?

一般的には超音波(エコー検査)で子宮頸管の長さの測定が実施されます。

私が通院している産院では、私もエコー画像に映し出された映像を見ながら「ここからここまでの長さだよ」と医師に説明を受けながら子宮頚管の長さをみることができました。

「子宮頚管が短い」自覚症状はあるの?

私の場合、一人目妊娠時・二人目妊娠時ともに自覚症状は全くありませんでした。

今思えば一人目妊娠時はよくお腹が張っていましたが、初めての妊娠ということもあり「お腹が張る」感覚がよくわからなかったため自覚症状はないものと思っていました。

二人目妊娠時の現在、お腹の張りはたまにありますが、これといった自覚症状は全くありません。

無症状でもありえる「子宮頸管無力症」

子宮頸管無力症しきゅうけいかんむりょくしょうとは、本来は閉じていなければいけない子宮頸管が緩み、分娩時以外で子宮口が開いてしまう状態。

痛みや出血などの自覚症状がないことが多く、体質や過去の手術が原因ともいわれてますが、ハッキリとした原因はわかっていません。

子宮頸管無力症では子宮頚管の長さは25mm以下になり、流産・早産のリスクが高くなるため、流産や早産の可能性があるときは、「マクドナルド法」や「シロッカー法」といった子宮頸管縫縮術を行う場合もあります。

医師によって対応は異なる

私は妊娠16週と22週の妊婦健診で子宮頚管の長さを測っていますが、16週では26mmといわれていた子宮頚管は22週では32mmでした。

16週で30mmを切っていたため、絶対に入院といわれる覚悟で22週の健診に臨みましたが、まさかの30mm超えには驚き。(週数的に32mmでも短いのですが…)

そして今回、夫の転勤のため転院をしており、16週と22週では健診を受けた産院が異なるのですが、病院が変わったことで感じたのが、医師・病院によって考え方も全く違うということ。

引越し前の産院では「まだ16週だからゆっくり経過をみて、25mm切ったら自宅安静や入院になるかも」といわれており、16週で26mmだし入院になっても仕方ないか…と思っていました。

一方で、引越し後の産院では子宮頚管の長さが30mm超えていたものの「週数的にギリギリだから30mm切ったら大学病院へ移ってもらう」といわれ、大学病院に転院なんて結構深刻なのかも…と急に不安になりました。

アウトの基準も異なる

産院ごとに病床数も異なり、受診した週数も違うため対応が異なるのは当たり前なのですが、産院によって子宮頚管の長さのアウトと考える数値は異なります。

私が現在通っている産院では22週の時点で30mm以下になったらアウトといわれましたが、22週以降の健診でも定期的に子宮頚管の長さをチェックするのか?というとそうではありませんでした。

一方で、一人目を出産した産院では28週で18.5mmという長さだったため、週に一度の子宮頚管の長さチェックに加え、29週以降1mmでも短くなったらアウト(即入院)と言われていました。

これまで3件の産婦人科で複数の医師に子宮頚管を診てきてもらった私個人の感想は、「すぐに入院!」という医師もいれば「焦らず少し様子を見ましょう。」という医師もいたり、厳しい医師もいれば比較的緩い医師もいます。

自身の経験から「子宮頚管が短い!」と一言にいっても、その後の入院や転院の判断・対応は医師によって全然違う。ということがいえます。

「子宮頚管が短い」自分でできる対策は?

「子宮頚管が短い」なんて急に言われても、突然のこと過ぎて驚いてしますよね。

私は一人目妊娠時は不安で毎日のようにスマホで子宮頚管について調べていましたが、二人目妊娠時の現在は「体質的に仕方ないんだな」と割り切れるようになりました。

もちろん心配ではありますが、一人目妊娠時に「子宮頚管が短い」に最も有効なのは ”横になって安静にすること” と医師にはいわれていたこともあり、自分でできる最善の対策は「安静にする」ことしかないように思います。

効果は人それぞれなので必ず効く!といったことはありませんが、一人目・二人目妊娠で「子宮頚管が短い」といわれた私が「安静」以外に、実際に行っている対策をご紹介します。

骨盤底筋体操や骨盤高位

骨盤と臓器を支えている恥骨直腸筋を締めることが期待できる「骨盤底筋体操」ですが、お腹が張りやすかったり、腰痛がある場合などは体に負担をかけてしまうため体調と相談して行う必要があります。

そこでおすすめなのが、自宅にあるもので簡単に取り組める「骨盤高位」。

「骨盤高位」は、立て膝で仰向けに寝て、お尻の下にクッションや丸めたバスタオルや毛布などを敷いてお尻を高くする姿勢のこと。

高さの目安は10cm~15cmといわれますが、ご自身の体に負担をかけな程度の高さ・自分が気持ちがいいと感じる高さに調整するのがベストです。

トコチャンベルトの装着

一人目妊娠時から愛用しているのが「トコチャンベルト」

一人目妊娠時に切迫早産だったこともあり、今回はお腹が出始めてきた妊娠4ヶ月頃から早めにトコチャンベルトを装着しています。

サイドからギュッと縛れるトコチャンベルトは、骨盤・腰回りがしっかり安定し、腰痛対策にもなります。

現在 妊娠7ヶ月に入りましたが、お腹が大きくなるにつれトコチャンベルトなしでは安定感がなく不安になってしまうほど、骨盤周辺をしっかり支えてくれます。

装着も簡単で、産後も使えるおすすめの商品です。

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安静にする・身体を冷やさない

お腹が張ったらすぐに横になったり、椅子に座って休むようにしています。

私の場合、仰向けで休んでいるとお腹が張りやすくなるため、仰向けは避けていますが、人それぞれ休みやすい体勢があると思うので張りが落ち着く姿勢を探してみてください。

あとは、身体を冷やさないこと。

身体を冷やす飲み物・食べ物は避け、お腹周りは冷えないよう腹巻をしたり、ホットピローを使って身体を温めるようにしています。

さいごに

子宮頚管が短い場合に有効なのは「横になって安静にすること」 と医師にいわれていましたが、一人目妊娠時は出産までの3ヵ月をまさに ”寝たきり安静” で過ごした私の経験上、ずっと横になって安静にしているのは精神的にも体調的にもかなり厳しいです。

「子宮頚管が短い」という一言で深刻に考えてしまうお気持ちよく分かりますが、マイナスに考えても赤ちゃんにも身体にもよくありません。

自覚症状がないため子宮頚管の長さがどうなっているか?大丈夫なのか?といった状態は医師に診てもらわないとわからないため、定期的に妊婦健診を受け、心配なことは主治医や助産師に相談するようにしましょう。

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