【1歳半】アトピー性皮膚炎と診断されてから|息子のアトピー記録

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私の息子は湿疹・あせもなどの乳児湿疹を何度も繰り返していたためアトピー性皮膚炎を疑い、病院を変えたところアトピー性皮膚炎の診断を受けました。

「やっぱりアトピーか…」と複雑な気持ちでしたが、乳児期に適切なケアを行うことで7割程度は大きくなるにつれ症状が改善するといわれ、息子と共に長期戦に挑むこととなりました。

実際にこれからどのような治療を受け、どのように改善していくか?息子の頑張りを記録に残していきたいと思います。

アトピー性皮膚炎の診断

アトピー性皮膚炎の診断基準は大きく3つ。

  • かゆみがある
  • 特徴的な皮疹がある
  • 慢性・反復性の経過がある

あくまで息子のケースになり、医師や病院により判断基準は異なります。

日本皮膚科学会が作成・公表している「アトピー性皮膚炎の定義・診断基準」からアトピー性皮膚炎の診断基準を確認することができます。

日本の基準では、経過は乳児で2カ月以上、それ以外は6カ月以上となっています。

息子のケース

息子は1歳でかかりつけ医を変えたところ、初診ということもありひとまずステロイドと保湿剤を使って経過をみることになります。

初診で診てもらった時点で、掻きむしって分厚くなった皮膚の状態や何度も繰り返しているという点から「アトピー性皮膚炎」の可能性は指摘されていました。

初診~半年の間にもかゆみを伴う湿疹を二度繰り返し、症状の経過を診たうえで「アトピー性皮膚炎」の診断を受けます。

アトピー性皮膚炎の診断を受けるまでの記録は別の記事でまとめています
>> 1歳6カ月「アトピー性皮膚炎」と診断されるまでの記録

「プロアクティブ療法」と「リアクティブ療法」

息子は炎症が治まっても1~2カ月の間にかゆみを伴う炎症を繰り返していたため「プロアクティブ療法」でアトピー性皮膚炎の治療を進めることになりました。

「プロアクティブ療法」とは症状が治まっても定期的に薬を塗ることで再発を未然に防ぐ治療法。
これに対し、アトピー症状がでたときに治療するのが「リアクティブ療法」です。

出典元:アトピー性皮膚炎プロアクティブ療法のすすめ https://primary-care.sysmex.co.jp/clinical_test/tarc/digitalbook/tarc_recommend/html5.html#page=3

息子のは以下のようなプランでプロアクティブ療法を進めていくことになりました。

息子のケース

①炎症が起きたらステロイドで一気に症状を抑える
    ↓
②症状が治まっても1週間程度はステロイドを塗る
    ↓
③その後、1日おきにステロイドを塗る(1週間程度)
☆症状が再発したらステロイドを3~4日塗って症状を抑える
    ↓
④週に1、2回ステロイドを塗る(1週間程度)
☆症状が再発したらステロイドを3~4日塗って症状を抑える
    ↓
⑤確実に治ったらステロイドをやめ、保湿剤のみにする

処方された薬

・ヒルドイド軟膏(保湿剤)
・アルメタ軟膏(ステロイド)
・ザイザルシロップ(飲み薬)

保湿剤にヒルドイド軟膏、ステロイド剤にアルメタ軟膏、抗ヒスタミン薬にザイザルシロップが処方されました。

息子は乳児湿疹を繰り返していたため、ロコイド軟膏、アルメタ軟膏、リンデロンーV軟膏と様々なステロイド剤を使用してきましたが、アトピー性皮膚炎と診断されて処方された薬は「アルメタ軟膏」でした。

ステロイドの強さ

ステロイド外用薬には強さに応じて5つのランクがあり、皮膚の厚さや、炎症の状態からランクの強さが決まります。

症状に対して薬の効果が弱いと炎症を十分に鎮めることができないため、最初に高いランクのステロイド剤で炎症を一気に鎮めて低いランクにシフトしていきます。

薬の塗り方

大人の手のひら2枚分の肌面積に対して、クリーム・軟膏であれば大人の人差し指の第一関節くらい、ローションなら1円玉大が目安量になります。

夜であればお風呂あがり(沐浴後)、朝や昼間に薬を塗るならお湯で絞ったガーゼで押さえるように拭くなどして赤ちゃんの肌を清潔にし、薬を塗る人の手も洗ってきれいにしてから塗るようにしましょう。

FTU(フィンガーチップユニット)


ステロイド外用薬の効果をしっかり得るために塗る分量の目安としてと呼ばれる単位。

FTUは大人の人差し指の先から第一関節まで薬を乗せた量で、チューブタイプ(口径が5mm程度)の軟膏やクリームでは、1FTU=約0.5gに相当する。

詳しい資料はこちら
>> ひふ研 「ひふ症状、ひふ薬の使い方の疑問に答える情報サイト」 │ 第一三共ヘルスケア (daiichisankyo-hc.co.jp)

薬の保管はどうする?

ステロイドの塗り薬は、温度や光などの影響を受けやすいものも多いため、直射日光を避け涼しい場所で室温保存(1~30℃)。

使用期限は未開封の場合での期限になるため、開封後は6ヶ月が使用期限の目安になります。

ザイザルシロップは原液なら冷暗所で室温保存(25℃)も可能ですが、室温が高い場合や原液ではなく水などで薄めてある場合、開封したものなどは雑菌が増えやすくなるため冷蔵庫保存がいいそうです。

シロップ剤は処方された日数内に飲むようにし、残った場合は保管せずに廃棄するようにしましょう。

参考文献

最近はアトピー性皮膚炎の本をよく読むようになり、毎日のように開く1冊が「図解 最新医学で治す アトピー」という本を参考にご紹介させていただきました。

アトピー初心者の私にもわかりやすくまとめてあって読みやすい1冊です。

ステロイドの薬は使いたくない

ステロイドの薬ってなんとなく「刺激が強そう」「長期間使いたくない」というイメージがあり、できればステロイドは使いたくない。と思うママも多いのでは?

私もそのうちの1人でしたが、医師の指示を守って使えば最も早く完治に向かう治療薬がステロイドです。

ステロイドで炎症を早く抑えることで色素沈着が薄く済むそうです。

炎症が治まってもまた炎症が出る

症状が治まったからといって薬を塗るのをやめてしまいがちですが、皮膚の下にはまだ炎症が残っているため医師の指示があるまでは薬の使用は続けましょう。

私は治ってきたからと自己判断でステロイドを塗るのをやめてしまった結果、症状が繰り返すたびにステロイドを塗ったりやめたり、ダラダラとステロイドを長期間使う羽目になってしまいました

自己判断で薬を減らすのも使用をやめるのもNG
再発の恐れがあるため、薬の使用をやめるタイミングも医師の指示に従いましょう。

プロアクティブ療法の記録

ここからはプロアクティブ療法でステロイド剤を毎日頑張っている息子の記録です。

薬の処方や、進め方ははあくまで息子のケースになりますのでご承知おきください。

【1週目】
処方されたステロイド・保湿剤・飲み薬を朝・夜1日2回。
1週間で炎症の症状はかなり治まりました。

【2週目】
飲み薬は2週間で終わり、朝・夜2回の保湿剤は症状の有無に関わらず継続。
症状が落ち着いてきた2週目からステロイドを夜1回に減らしました。

【3週目】
朝・夜2回の保湿剤は症状の有無に関わらず継続。
ステロイドを塗る回数は1日おきに夜1回にした数日後に炎症やかゆみの症状が再発しました。

症状が再発した場合は、ステロイドを朝・夜2回、3~4日塗って症状を抑え、また徐々にステロイドを塗る回数を減らしていきます。

nini
nini

最終的にはステロイドをなくし、保湿剤のみに切り替えていくのですが「1歩進んで3歩下がる」というのが正直な感想です…。
しかし「かゆみ」が落ち着いたことで寝つきがグッとよくなりました!

経過報告(診断~3週間)

診断から3週間プロアクティブ療法を続けて、炎症の症状はかなり落ち着き、一見アトピー性皮膚炎とは分からないくらい肌もきれいになりました。

耳が切れたり、腕の内側、太ももなどにもかゆみの症状がありましたが、今回は特に炎症の症状が強く出ていた部位「足首」「ひざ裏」「首の裏」の3カ所の経過になります。

症状① 足首

まず1番症状がひどく出ていた足首は掻きむしりすぎて一部かさぶたになっていたり、皮膚はかなり厚くなっていました。

ステロイドの回数を減らして再発したのも足首でしたが、3週間ステロイド剤を塗ってかなりきれいになりました。

表面はきれいになりましたが、まだ少しカサカサして触ると皮膚が厚いのがわかります。

症状② ひざ内側

もも内側~ひざ内側は掻きすぎて皮がむけて、赤く炎症あります。

ステロイド剤を塗って10日くらいでカサカサして皮がむけていた皮膚はかなりきれいになりましたが、ステロイドの回数を減らすと再発しやすい場所でもありました。

症状③ 首の裏

3番目は首の裏。
痒みがあり無意識に掻きむしっている部位で、軽く炎症を起こしていて皮がむけています。

Beforeの写真でも状態のいい時で、ひどい時はうなじ~背中にかけても皮がむて炎症を起こしていました。

2週間はどステロイド剤を塗ると炎症は消え、肌はかなりきれいになりました。

さいごに

症状が落ち着き肌がきれいになると、どこに炎症が出ていたのか忘れてしまいます。

そのためステロイドを塗らない部位がでてきてしまい、気づくとあちこちに炎症がでている…

そんな繰り返しの毎日ですが、現在は掻きむしって血が出るようなことはなくなり、息子自身も「かゆみストレス」から少しは解放されたのかなと思います。

まだまだ症状を繰り返していて治療中の息子の近況は追って別の記事でまとめていきますが、薬の処方や、進行状況など、あくまで息子のケースになりますのでご承知おきくださいませ。

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