「アトピー」と「塩素」は関係あるの?対策は?

育児・お出かけ

息子のアトピー脱ステを始めてからいろんな情報を目にするようになり、1番といっていいほどでてくるワードが「アトピー」と「塩素」の関係。

水道水にも含まれるとても身近な “塩素” ですが、肌に触れると酸化作用によって皮膚を溶かすため、特に肌が弱い方やアトピーを始めとする皮膚疾患がある場合、塩素に触れることで症状が悪化してしまう可能性もあるんです。

塩素の影響は皮膚だけではなく、塩素ガスを吸い込むことで呼吸器系の粘膜にも影響を与えてしまうほど、実は毒性が高い “塩素” について、少しだけ一私と緒に学んでいきましょう。

日本の水は安心?

「日本の水道水は安全」「水道水が飲めるのは日本だけ!」

こんな風にずっと「日本の水は世界一安全!」と思い込んでいましたが、実際は日本の水道水には塩素の上限がなく、海外とは比にならないくらい塩素濃度が高いんです。

そもそも塩素濃度の基準値が日本の場合は「最低0.1ppm以上の濃度でなければならない」と定められているのに対し、ヨーロッパでは「0.1ppm以下にしなければならない」となっています

塩素は0.1ppmで一般細菌を死滅させる殺菌力があるとされていますが、東京・大阪などの大都市では1.0~1.5ppm、地方では0.4~1.0ppmという数値が一般的。

驚くことに、この塩素濃度はヨーロッパ諸国の基準の4~15倍にもなり、日本の塩素濃度は世界的に見ても断トツで世界一となっています。

「塩素」は何が悪いの?

塩素のもつ強い酸化殺菌作用は、プールの消毒や殺菌、漂白剤にも使われたり、水道水の殺菌を行い衛生面を保ってくれているというメリットもあります。

しかし一方で、塩素は5.0ppmで人の目や呼吸器に刺激を与え、430ppmで致死量になるため、人体に様々な影響を与える可能性があるということも知っておかなければいけません。

塩素は肌に触れると酸化作用によって皮膚を溶かすといわれており、塩素による影響は肌だけではなく、髪や頭皮、浴室内で塩素が充満した空気を吸い込むことで気管支や肺の細胞へもダメージを与えてしまう可能性もあります。

意外と見落としがちですが、トイレのウォシュレットも同様。
ウォシュレットに含まれる塩素は直接、皮膚や粘膜に触れるため、人体への影響が懸念されています。

「アトピー」と「塩素」の関係

プールに入ったあとは髪がギシギシになったり、塩素の影響で皮膚がカサカサするという経験をしたことがあるという方は多いのではないでしょうか?

”塩素” の持つ強い酸化殺菌作用は、肌のバリア機能を壊してしまうためアトピーなどの皮膚病やアレルギーの原因になるともいわれています

実際に息子のアトピーを見ていると、ショッピングセンターや公園の噴水で遊んだあとやプールに行ったあとは皮膚がガサガサになったり、身体中を掻きはじめたり、明らかに肌がダメージを受けているのがわかります。

↑こちらの写真はプールに入ったあとに掻きむしった時のもの。

アトピーなのでもともと傷はありましたが、プールに入ったあとは皮膚が乾燥して白っぽくなり、掻きむしったせいで皮膚を傷つけて薄っすら血がにじんでしまいました。

一概に塩素が悪い!とは言えませんが、息子を肌状態を間近でみていると「アトピー」と「塩素」は無関係とはいえないほど、肌は塩素のダメージを受けているように思います。

アトピっ子はプールに入っていいの?

余談になりますが「アトピーの子はプールに入れていいの?」と悩む方も多いのではないでしょうか?

私は何件も皮膚科・小児科を通いましたが、「気にしなくてOK」という医師もいれば「肌が落ち着くまでは休ませた方がいい」「お母さんが気になるならやめなさい」と、医師によって回答は様々。

「プールは入ってもいいが塩素に触れた後はよく洗い流すように」 という医師もいましたが、洗い流す水道水も塩素濃度が高いとなると、もうどうしたらいいのかわからない…と、頭を抱えてしまった記憶もあります。

医師によって考えや方針が異なり、アトピーの状態も個人差があるため「これが正解!」というのは正直ないと思いますが、私は何人もの医師に相談した結果「あれもダメ!これもダメ!」と、やらせる前に制限をかけず、子どもがやりたいようにやらせています。

塩素対策はどうしたらいい?

  • ウォーターサーバーや浄水器を設置する
  • 飲料水は市販のミネラルウォーターを使う
  • 水道水を10分程度煮沸する
  • お風呂のシャワーヘッドを塩素除去してくれるものに替える

お料理に使う水を塩素除去したいのなら、ウォーターサーバーの設置やミネラルウォーターを使うといった方法もあります。

手っ取り早くできる方法としては、水道水を10分程度煮沸することで塩素やトリハロメタンを除去できるといわれていますが、一度に煮沸できる量はせいぜい1ℓ~2ℓ前後のため、正直なところ飲料やお料理に使う分くらいが限界なんです…。

我が家でもウォーターサーバー設置前はミネラルウォーターを毎週大量に買い込んだり、いちいち煮沸していましたが、これは意外にも手間で負担がかかる作業なんですよね。

この手間を考慮しても、水道水に含まれる「塩素除去対策」には浄水器やウォーターサーバーの設置や、シャワーヘッドを替えることが最も早くストレスがありませんでした。

ウォーターサーバーのコスト

ウォーターサーバー設置となると、毎月かかるコストが気になり踏み出せずにいましたが、実際利用してみるとミネラルウォーターを買って飲むのもウォーターサーバーを利用するのもコスト面ではそんなに変わりません。

思っていた以上にウォーターサーバーはコスパが良かったので、飲料に使う分だけでも塩素除去したいとお考えならウォーターサーバーを検討してみてはいかがでしょうか。

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