25週の妊婦健診で行われた ”妊娠糖尿病” の検査。
普段から甘いものの飲食や暴飲暴食などはほとんどしない私にとって、問題ない検査だと勝手に思い込んでいました。
しかし、2週間後の検査結果は『基準値を上回っているため再検査』。
5日後に行われた再検査は無事クリアしましたが、再検査までの数日は怖くて、どうしたらクリアできるか調べまくりました。
実際に私が再検査までのわずかな期間にどのような対策をしたのか、同じように妊娠糖尿病の検査で引っかかってしまった方の参考になればと微力ながらご紹介させていただきます。
「妊娠糖尿病」の検査とは?
妊娠糖尿病の検査とは妊娠中期(24~28週時)に行われる『経口ブドウ糖負荷試験(50g糖負荷試験/50gOGTT)』のことで、空腹の状態でトレーランを飲み、1時間後に採血を行い血糖値の上がり具合をチェックするものです。
検査前に食事やジュースを摂取していると血糖値が上がってしまうことがあるため、検査は空腹の状態でを行います。
私の場合、検査前日の21時以降~検査終了まで水以外は摂らないようにという指示がありました。
この糖負荷試験用の ”トレーランG液50” は、炭酸水に50gのブドウ糖を溶かした甘い飲料(三ツ矢サイダーとかラムネをもう少し甘くしたような炭酸飲料)で、飲みにくいといったことはありません。
スクリーニング検査として『50g糖負荷試験』が行われ、50g糖負荷試験で140㎎/dl以上となった場合は『75g糖負荷試験』の再検査を受けることになります。
50g糖負荷試験の合格ラインは?
1時間後の測定値が140mg/dl以上となった場合には再検査になります。
つまり、血糖値が140mg/dl以下であればクリア。
私はこの数値が145mg/dlと、わずかにオーバーしてしまったため再検査になってしまいました…。
妊娠中は血糖値が上がりやすい?
インスリンは血糖値が上がりすぎないように食事をとった後に膵臓から分泌されるホルモンですが、妊娠中は赤ちゃんに糖を送ってあげようと血糖値があがりやすくなります。
この血糖値を上げようとするシステムが強くなりすぎると妊娠糖尿病となってしまうのですが、高血糖な状態は母体の負担になるため、妊娠中期に糖負荷(妊娠糖尿病を調べる検査)が行われるんですね。
妊娠糖尿病になると胎児へ栄養(ブドウ糖)がたくさん移行するため、発育過度となり巨大児になりやすくなります。
大きな胎児はたくさん尿を出すため、羊水が増えて羊水過多となり、子宮が張りやすく切迫早産になったり、出産の際に頭や肩がつっかえって帝王切開や難産になる可能性が高くなります。
「妊娠糖尿病」の可能性がある人
- 35歳以上の高齢妊婦
- 妊娠前から肥満(BMI25以上)
- 家族に糖尿病の人がいる
- 過去に巨大児を生んだことがある
- 妊娠初期の採血で高血糖だった
- 妊婦健診で尿糖が度々陽性になる
- 流産・早産・死産の経験がある
上記に該当する人すべてが妊娠糖尿病になるというわけではありませんが、上記に該当する場合は妊娠糖尿病のリスクが高くなります。
「妊娠糖尿病」の影響
妊娠糖尿病が母体にどのような影響を与えるのかは以下の通りです。
- 妊娠高血圧症候群
- 羊水過多
- 尿路感染症
- 帝王切開分娩のリスクが高まる
- 流産・早産
妊娠糖尿病は母体のみならず、胎児にも以下のような影響を与えてしまいます。
- 巨大児(出生体重4,000g以上)
- 発育過度LGA児
- 肩甲難産等、分娩時障害
- 新生児期の低血糖
- 高ビリルビン血症
- 呼吸障害
- 低カルシウム血症
- 多血症
驚くことに ”8~10人に1人が妊娠糖尿病” といわれており、誰にでもなり得る可能性があるのが『妊娠糖尿病』なんですね。
「再検査」はどんな検査を行う?
再検査では75g糖負荷試験(75gOGTT)という検査を受けました。
75g糖負荷試験(75gOGTT)とは、空腹の状態でブドウ糖75gを摂取し、3回の採血を行い血糖値の変化をチェックするというもの。
<検査の流れ>
①トレーラン摂取前に1回目の採血
:
②トレーランを経口摂取
:
③摂取1時間後に2回目の採血
:
④摂取2時間後に3回目の採血
:
検査終了(結果は1週間後)
1日に3回も採血なんて、考えただけでも嫌になってしまいますよね…。
医療機関によって異なりますが、検査結果は数日~1週間ほどででるそうです。
私の場合、次回の妊婦健診が1週間後にあったため、次回診察時に再検査の結果を教えてもらうことにしました。
75g糖負荷試験の合格ラインは?
75g経口ブドウ糖負荷検査は妊娠糖尿病の確定診断として使用されている検査で、以下のうち1つでも該当すると妊娠糖尿病と診断されます。
- 空腹時血糖値 ≧ 92mg/dl
- 1時間値 ≧ 180mg/dl
- 2時間値 ≧ 153mg/dl
つまり上記の数値を全て下回れば再検査はクリアですが、たった1つでも数値が上回ってしまったら「妊娠糖尿病」と診断されてしまうため、ものすごいプレッシャーです…。
私が通う産院では、再検査の前日21時から~検査終了までは絶食(水のみOK)となっていましたが、医療機関によって絶食の時間は異なるかと思いますので、医療機関の指示に従ってくださいね。
再検査までにしたこと
無事 再検査をクリアした私が、再検査までの4日間・検査当日に実践した方法は4つ。
どれが効果があったのか、前回の50g糖負荷試験でたまたま引っかかってしまったのか…。
答えはわかりませんが、助産師さんや先輩ママに教えてもらったアドバイスをもとに私が実際に試した方法をご紹介しますので参考にしてみてください。
朝食を食べるようにした
私は朝食を食べない習慣があり、恐らくこれが1番の原因だったと思われます。
糖質制限をしていたり、朝食を抜いているという方は要注意!
空腹時間が長すぎると食事をした際に急激に血糖値が上がりやすくなるんだそうです。
そのため、検査に引っかかった翌日から朝食に漬物・おにぎり・味噌汁といったシンプルなメニューでしたが、少量でも朝食を食べるようにしました。
回数を増やす・食べる順番をかえる
1回の食事の量を減らして1日5食のちょこちょこ食いにかえ、麺やパンといった小麦製品は控えて菜食中心の和食に変えました。
更に、食事の際は ”ベジファースト” を実践。
”ベジファースト” とは、野菜などの食物繊維を先に摂ることで血糖値の急激な上昇を抑えることができるというもので < 野菜 → おかず(タンパク質)→ ごはん(炭水化物) > の順で食べるようにしました。
このベジファーストは、再検査の後も継続して実践しています。
採血までの時間に水を多く飲む
2回目、3回目の採血までの長い待ち時間に水を多く飲むようにしました。
普段甘い飲料を飲まない私は、75gもブドウ糖が入った炭酸を飲んだ後はさすがに気持ち悪くなってしまったので、効果の有無は問わず水を多めに持参して大正解でした。
私は採血までの待ち時間は安静にと言われていたため、待合室で本を読んで大人しくしていましたが、待ち時間に外出が可能であれば少し歩いて身体を動かすのもいいそうです。
検査用の炭酸(トレーラン)をゆっくり飲む
前回の50g糖負荷試験(50gOGTT)では、炭酸水を一気に飲んでしまったため、今回は時間をかけてゆっくり飲むようにしました。
これが効果的なのかは不明ですが、再検査を受けたことがある先輩ママに相談したところ「一気飲みしないで時間をかけて少しずつ飲むといい。」と教えてもらったので、再検査では5分ほどかけて少しずつゆっくり飲むようにしました。
妊娠糖尿病 再検査にかかる費用は?
3回も採血を行う妊娠糖尿病の再検査の費用…気になりますよね。
私が通う産院でかかった妊娠糖尿病の再検査の費用は1,430円でした。
採血をしたときの医療費って高いイメージがあったため、「3回も採血したら一体いくらかかるんだろう…」と検査にかかる費用にもソワソワしていまいたが、思いの外安く済みました。
病院によっては1,000円以下で済んだというママもいるので、恐らく私の支払った金額は高い方なんだと思います。
ちなみに、この妊娠糖尿病の再検査にかかる費用については妊婦健診の補助券は対象外でしたが、医療機関によって補助券対象の有無や、検査にかかる費用は異なりますのであくまで参考程度とご理解ください。
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